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エアー工具・機械のトラブル・動作不具合・腐食・劣化の防止
圧縮空気中の水分が原因で生じるエア工具や機械のトラブルを防ぎます。
特にエアシリンダーやバルブ、電磁弁などが錆びてしまい、動作不良や腐食、劣化が進むことを抑制します。
目次
エアードライヤーとはコンプレッサーでつくられた圧縮空気の中に含まれる水分(ドレン)を除去し、圧縮空気を乾燥させるため機器です。
空気中には水蒸気、ホコリ、ゴミ、花粉、砂が有ります。
フイルターでゴミ、ホコリ等の大きい物は除去されますが、水蒸気等の微細な物はエアーコンプレッサーでは0.69MPa(メガパスカル)に圧縮された空気は、体積が1/8になります。
大気の約8倍の濃度で含有しています。
よって、これらの不純物を除去するのがフイルターやエアードライヤです。
水分除去にはフイルターも有りますが、より効果的に水分除去するにはエアードライヤです。
水分、不純物を含んだ圧縮空気をそのまま使用すると、機器の動作トラブルになります。
例)電磁弁、エアーシリンダ―、エアーモーターの動作不良になります。
エアードライヤーを用いることで、製造工程において重要な3つのメリットが得られます。
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圧縮空気中の水分が原因で生じるエア工具や機械のトラブルを防ぎます。
特にエアシリンダーやバルブ、電磁弁などが錆びてしまい、動作不良や腐食、劣化が進むことを抑制します。
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水分(ドレン)が配管システムに残ると腐食や、漏れ、破損を防ぎます。
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湿度の高い圧縮空気や水分(ドレン)が製品に直接かかると、製品の品質低下・不良品など悪影響を及ぼします。エアードライヤを使うことでドレンが引き起こす品質問題を減少させることができます。
塗装作業では水滴が塗膜をはじき、塗装作業を一からやり直さなければならないケースもあります。
このようなトラブルの解消のため、一般的にドライヤーを設置します。
エアードライヤーは様々な用途や機能に応じて多種多様に設計されています。その主な種類と特徴を紹介します。
熱交換器で圧縮空気を冷やし結露させて除湿する。
膜で水分を分離除去する。
吸着剤に水分を吸着させる。
最も一般的に使用されているエアードライヤーです。
熱交換器で圧縮空気を冷やし、結露させて除湿します。
圧縮空気がドライヤーに入ると、まず前冷却器で冷却され、二次熱交換器で冷媒により強力に冷却されます。
この過程で水蒸気が水滴に凝結し、分離器で空気から分離されてオートドレンを通じて排出されます。
最終的に、再熱器で温め直された空気は、凝結を防ぐため適切な温度に調整されて吐出されます。
膜式ドライヤは中空糸膜を用いて圧縮空気から水分を分離し、フロンレスで低露点の圧縮空気が供給可能な為、超乾燥した圧縮空気を生成します。コンプレッサーに冷凍式エアードライヤーを設置しても末端でドレンが発生する場合や、さらに低い露点を求める際に効果的です。
膜式エアードライヤーは、水蒸気を取り除くために「酸素や窒素を非常に透過しにくく、水蒸気は透過しやすい」高分子材料を使用しています。この材料で作られた中空糸膜フィルターの内側に圧縮空気が通ると、水蒸気が膜の外に排出され、出口側には乾燥した空気が得られます。
吸着式エアードライヤーは、圧縮空気中の水蒸気を吸着剤(乾燥剤)によって吸着除湿します。
冷凍式エアードライヤーとは異なり、フロンレスで低露点の圧縮空気が供給可能です。
吸着剤の再生は除湿された圧縮空気の一部を通して行います。
A筒:再生 (吸着剤乾燥)
B筒:吸着 (圧縮空気除湿)
空気入口から入った圧縮空気は、吸着筒Bに流れ、吸着除湿されます。
吸着除湿された空気の一部は吸着筒Aに流れ、エキゾーストバルブを通じて外に排出されます。
A筒:昇圧
B筒:吸着
A筒の再生工程を終えると、エキゾーストバルブを閉じ、吸着筒A内の圧力を昇圧させます。
A筒:吸着
B筒:再生
吸着筒Aの昇圧が終了すると、吸着筒AとBの役割を切り替えます。
一連の動作を繰り返し行うことで、圧縮空気を吸着除湿します。
入気温度とは、コンプレッサーからドライヤに入ってくる圧縮空気の温度の事。
入気温度が50℃よりも高い状態で、 標準入気タイプ(RAXタイプ)を使用すると、高圧カットが働いて、ドライヤが停止してしまいます。
そして末端に水(ドレン)が発生し、エアー機器等のトラブルにつながります。
入気温度が高い場合は、高温入気タイプ(RAX SEタイプ)を選んで下さい。
周囲温度とはエアードライヤーを設置する周囲の温度の事。
仕様では標準入気タイプ(RAXタイプ)、高温入気タイプ(RAX SEタイプ)どちらも、2~40℃までとなっていますが、なるべく涼しく、風通しの良い設置して下さい。
なぜなら、空冷式のエアードライヤーは、周囲の空気で熱交換器を冷やすからです。
その為、周囲温度が高いと、入気温度と同じで、ドライヤが停止するなどのトラブルが起きます。
お客様の中には、設置場所がなくて、ボイラー等の近くにコンプレッサーやエアードライヤーを設置している方もいらっしゃいます。
この場合は、周囲温度が高くなりやすく、ボイラーの粉塵(ボイラーの種類にもよります)なども影響してドライヤが停止しやすくなります。
スクリューコンプレッサーをお使いの場合は、コンプレッサー内にアフタークーラーが付いている為、入気温度が比較的低いです。
ただし、夏場の周囲温度が高いと冷えにくい事がありますので、余裕を見るなら、高温入気タイプ(RAX SEタイプ)をお使い頂くと良いです。
レシプロコンプレッサーの場合は、アフタークーラーが付いていません。
そのため、高温入気タイプ(RAX SEタイプ)をおススメします。
中圧仕様のコンプレッサーをお使いの場合は、1.57MPaまで対応可能な、中圧対応タイプ(RAX-H)をご使用下さい。
コンプレッサーでつくられた圧縮空気の中に含まれる水分(ドレン)を取り除き、乾燥した空気をつくるための機械です。
エアードライヤーを使うことにより、ドレンによる機械の寿命低下や配管の腐食などのトラブルを防ぎます。熱交換器で圧縮空気を冷やし結露させて除湿します。
お使いのコンプレッサーの出力(kw)に合わせてお選び下さい。
対応したコンプレッサーよりも小さな能力のドライヤは選定しないで下さい。
1サイズ大きい能力のタイプを選定するのはOKです。
コンプレッサー出力 | 標準入気対応 | 高温入気対応 | 中圧対応 | |||
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0.75~2.2kw | RAX3J-A1 単相100V RAX3J-A2 単相200V |
RAX3J-SE-A1 単相100V RAX3J-SE-A2 単相200V |
RAX3.7J-H-A1 単相100V |
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2.2~3.7kw | RAX4J-SE-A1 単相100V RAX4J-SE-A2 単相200V |
|||||
3.7~5.5kw | RAX6J-A1 単相100V RAX6J-A2 単相200V |
RAX6J-SE-A1 単相100V RAX6J-SE-A2 単相200V |
RAX7.5J-H-A1 単相100V |
|||
7.5kw | RAX8J-A1 単相100V RAX8J-A2 単相200V |
RAX8J-SE-A1 単相100V RAX8J-SE-A2 単相200V |
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11kw | RAX11J-A1 単相100V RAX11J-A2 単相200V |
RAX11J-SE 三相200V |
RAX15J-H-A2 単相200V |
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15kw | RAX15J 三相200V |
RAX15J-SE 三相200V |
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22kw | RAX22J 三相200V |
RAX22J-SE 三相200V |
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37kw | RAX37J 三相200V |
RAX37J-SE 三相200V |
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55kw | RAX55J 三相200V RAX55J-W 三相200V |
RAX55F-SE 三相200V |
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75kw | RAX75J 三相200V RAX75J-W 三相200V |
RAX75J-SE 三相200V |
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100kw | RAX90J 三相200V RAX90J-W 三相200V |
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125kw | RAX120J 三相200V RAX120J-W 三相200V |
|||||
150kw | RAX150J 三相200V RAX150J-W 三相200V |
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200kw | RAX190J 三相200V RAX190J-W 三相200V |
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240kw | RAX240F 三相200V RAX240F-W 三相200V |
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300kw | RAX300F-E 三相200V RAX300F-WE 三相200V |
|||||
380kw | RAX380F-E 三相200V RAX380F-WE 三相200V |
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450kw | RAX450F-WE 三相200V |
コンプレッサー出力 | 標準入気対応 | 高温入気対応 | 中圧対応 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
0.75~2.2kw | RAX3J-A1 単相100V |
RAX3J-SE-A1 単相100V |
RAX3.7J-H-A1 単相100V |
|||
2.2~3.7kw | RAX4J-SE-A1 単相100V |
|||||
3.7~5.5kw | RAX6J-A1 単相100V |
RAX6J-SE-A1 単相100V |
RAX7.5J-H-A1 単相100V |
|||
7.5kw | RAX8J-A1 単相100V |
RAX8J-SE-A1 単相100V |
||||
11kw | RAX11J-A1 単相100V |
コンプレッサー出力 | 標準入気対応 | 高温入気対応 | 中圧対応 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
0.75~2.2kw | RAX3J-A2 単相200V |
RAX3J-SE-A2 単相200V |
||||
2.2~3.7kw | RAX4J-SE-A2 単相200V |
|||||
3.7~5.5kw | RAX6J-A2 単相200V |
RAX6J-SE-A2 単相200V |
||||
7.5kw | RAX8J-A2 単相200V |
RAX8J-SE-A2 単相200V |
||||
11kw | RAX11J-A2 単相200V |
RAX11J-SE 三相200V |
RAX15J-H-A2 単相200V |
|||
15kw | RAX15J 三相200V |
RAX15J-SE 三相200V |
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22kw | RAX22J 三相200V |
RAX22J-SE 三相200V |
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37kw | RAX37J 三相200V |
RAX37J-SE 三相200V |
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55kw | RAX55J 三相200V RAX55J-W 三相200V |
RAX55F-SE 三相200V |
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75kw | RAX75J 三相200V RAX75J-W 三相200V |
RAX75J-SE 三相200V |
||||
100kw | RAX90J 三相200V RAX90J-W 三相200V |
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125kw | RAX120J 三相200V RAX120J-W 三相200V |
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150kw | RAX150J 三相200V RAX150J-W 三相200V |
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200kw | RAX190J 三相200V RAX190J-W 三相200V |
|||||
240kw | RAX240F 三相200V RAX240F-W 三相200V |
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300kw | RAX300F-E 三相200V RAX300F-WE 三相200V |
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380kw | RAX380F-E 三相200V RAX380F-WE 三相200V |
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450kw | RAX450F-WE 三相200V |
実際にエアードライヤが使用された事例をピックアップしてご紹介します。