エアードライヤーの種類と特徴
冷凍式エアードライヤー
圧縮空気の湿気対策といえば、まず「冷凍式エアードライヤ」が基本です。当店おすすめのオリオン製なら、
■圧力下露点+10℃までしっかり冷却
■パージエアーが発生しないため、エアーを無駄にしません。
冷却性能&省エネ性に優れています。

選び方のポイント
コンプレッサーの種類(スクリュー式やレシプロ式)や設置環境により、標準入気タイプ(RAXタイプ)または高温入気タイプ(RAX SEタイプ)を選びます。スクロール・スクリューコンプレッサーには標準入気タイプ、レシプロコンプレッサーには高温入気タイプ、コンプレッサーの圧力が1.3~1.4MPaなど中圧域であれば、1.57MPaまで対応可能な中圧タイプをお選びください。
コンプレッサーの馬力(吐出量)に合わせて選びます。
周囲温度が45℃を超えない、風通しの良い場所に設置します。
膜式エアードライヤー
冷凍式だけでは不十分なとき、さらに低露点が求められる場合には「膜式エアードライヤ」を。
- 測定機・分析機など、装置直前で局所的に低露点が求められる場合
- 長距離配管を通ることで、末端で再結露が起こるリスクがある場合など

選び方のポイント
電源が不要で、小型・軽量・省スペースです。
冷凍式ドライヤーの後に設置し、さらに乾燥した圧縮空気を求める場合や、部分的に乾燥した圧縮空気にしたい場合に適しています。
圧縮エアーを捨てながら除湿するため、コンプレッサーの能力・吐出空気量が減少することを考慮してコンプレッサーを選定する必要があります。
吸着式エアードライヤ
冷凍式だけでは不十分なとき、さらに低露点が求められる現場には「ヒートレスエアードライヤ」を。冷凍式ドライヤとは異なり、フロンレスで低露点の圧縮空気が作れます。

選び方のポイント
圧力下露点 -20℃~-40℃にも対応可能
※エア消費量は冷凍式より多くなります。使用空気量とパージエア量にご注意ください。