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圧縮エアーの品質

エアー(圧縮空気)にも品質があります。

エアー(圧縮空気)にも品質があります

今回は「圧縮空気の品質」についてご紹介したいと思います。
みなさんは、圧縮空気の品質に等級があるのはご存知ですか?
ISOの規格の等級によるものですが、近年では、各市場において、より高い清浄度の圧縮空気が必要とされてきています。
ISO規格やJIS規格の改定・変更も行われました。

「品質」を決める要素として、①オイル、②水分 、③ダスト(不純物、ゴミ、チリ)があります。
これが少なくなれば少なくなるほど高品質なクリーンエアであるといえます。
コンプレッサーは、大気中の空気を用いて圧縮空気を作る為、意外と圧縮空気は汚れています。
目には見えない分、気を配らないといけません。

給油式(オイル入り)コンプレッサーのエアーシステム例

給油式(オイル入り)コンプレッサーのエアーシステム例

無給油式(オイルフリー)コンプレッサーのエアーシステム例

無給油式(オイル入り)コンプレッサーのエアーシステム例

一般的に圧縮空気は、上記のような経路で供給されています。
フィルターの接続順は、

ラインフィルタで1~5μm(ミクロン)以上の水分や不純物を粗取り

サブミクロンフィルタで0.3μm(ミクロン)以上の不純物を除去

オイルミストフィルタで0.01μm以上の不純物やオイルを除去
(オイルフリー機をお使いの方は、用途によりオイルミストフィルタが不要になります。)

この3種類を設置して頂きますと、圧縮空気の品質はカバーでき、良いラインになります。
ただ、より高品質なエアー(圧縮空気)が求められる食品・飲料・計装関係は、もう少しクリーンになるようにしなければなりません。
食品・飲料・計装関係の方は、一度ご相談下さい。

※参考資料として圧縮空気の品質等級に関する資料を載せておきます。

規格改定について 「ISO 8573-(2010)/JIS B 8392-1(2012)」

1.改正の背景
ISO8573-1の制定と改正からJIS B 8392-1も2000年、2013年で制定と変更となりました。
さらに、ISO規格が2010年改正されたので、JIS規格も2012年に改正されました。


2.改正内容
(1)粒子の等級(改正前:固体粒子の等級)
改正前:JIS B 8392-1(2003)
粒子(エアー・圧縮空気)の等級改正前:JIS B 8392-1(2003)
改正後:JIS B 8392-1(2012)
粒子(エアー・圧縮空気)の等級改正後:JIS B 8392-1(2012)

(2)湿度及び水分の等級
湿度及び水分の等級

(3)オイルの清浄等級
オイルの清浄等級

※オリオン機械㈱のカタログを参照しました。

参考ページ

■アネスト岩田製エアーフィルター

ALF ラインフィルタ 5μm以上
ASF サブミクロンフィルタ 0.3μm以上
AMF マイクロミストフィルタ 0.01μm以上

■オリオン製スーパーフィルター

DSF ドレンフィルタ 5μm以上
LSF ラインフィルタ 1μm以上
MSF ミストフィルタ 0.01μm以上
KSF 臭気除去用フィルタ ベーパー状のオイル(臭い)

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