歯科用CAD/CAM機別 推奨コンプレッサーセット早見表
CAD/CAM機の導入後に「エアーが足りない」「音が想像以上に大きい」と後悔するケースは少なくありません。
機種ごとに必要な圧力・空気量・クリーン度は異なり、院内設置では静音性も重要な選定条件となります。
下記の早見表で、安定加工に必要なスペックと、静かな環境づくりを前提とした推奨構成をご確認ください。
| 型番 | コンプレッサー エアー圧 |
消費空気量 | エアー品質など注意点 | 参考セット商品 |
|---|---|---|---|---|
| DWX-52D/DWX-52Di/DWX-52DCi | 制御圧力:0.3~1.0 MPa の範囲内 | 空気量:30 L/min以上 ( 本機1台あたり) | *オイルフリータイプ *ドライヤー付 |
歯科技工1馬力セット |
| DWX-50 | 空気圧力:0.2.~.1.0MPa | 空気量:30L/min以上 | *オイルフリータイプ *ドライヤー *安定した圧力が必要ですので、十分なタンク容量を持つものを選んでください。 |
歯科技工1馬力セット |
| DWX-43W | 制御圧力:0.25 MPa 以上 | 空気量:39 L/min 以上(本機 1 台あたり) | *オイルフリータイプ *ドライヤー付 |
歯科技工1馬力セット |
| DWX-42W | 制御圧力:0.3MPa 以上 | 空気量:39L/min 以上 | *オイルフリータイプ *ドライヤー付 |
歯科技工1馬力セット |
| DWX-53D/DWX-53DC | 制御圧力:0.5~1.0MPaの範囲内 | 空気量:66L/min以上(本機1台当たり) | *オイルフリータイプ *ドライヤー付 |
歯科技工2馬力セット (*100Vでお考えの方はご相談ください) |
| MD-500S | :圧力0.6MPa~0.7MPa | 流量60L/min以上(本機のみ) | ※フィルタおよびエアドライヤーによりゴミ、水分を除去 ※オプションの増圧ユニット使用時の圧力は、0.35~0.4MPaに設定 |
歯科技工2馬力セット (歯科技工1馬力セットも実績あり) |
| inLab MC X5 | ミニマム 7bar/102 psi(システム接続部で必ず7bar必要) | エアー量:80L/min以上 マシン入り口:最大瞬間消費量 100L/min(3.6cfm) | スペック:ISO8573-1:2010,Class1.4.2 エアー内不純物:<1µm エアー内水量 結露点:<+3℃ エアー内オイル量:<0.1mg/m3 |
CADCAMセット |
| MAXX(マックス) DS200シリーズ | 適用圧縮空気:6.5bar | 流量 100L/分 | - | CADCAMセット |
| Sinter metal用ファーネス Argotherm | 6bar一定 | 空気流量:100L/min | オイルフリー | 歯科技工2馬力セット |
※メーカーの仕様は変更になる可能性があります。現状を記載しておりますので、再度ご確認お願いします。
※メーカー: ローランド/松風/キャノン/シロナ/Sun Dental/Straumann CARESなど
CAD/CAM機を安定運用するための3つの基本条件
~安定した加工とトラブルを防ぐために~
ミリングマシンを安定してご使用いただくには、下記3つの条件をすべて満たすことが不可欠です。どれか1つでも欠けると、加工不良・不具合・急停止の原因になることがあります。
1. 安定した「圧力」を常に確保できること
CAD/CAM機は、一定以上の圧力を常時必要とします。圧力が低下すると、機械が異常と判断して加工停止してしまうことも。
重要なのは、コンプレッサーが再起動する直前の「最低圧力」が、マシンの要求値を下回らないことです。
※CAD/CAM機の仕様はMPa・bar・psiなど表記単位が異なる場合があります。必ず単位換算してご確認ください。
2. 余裕を持った「空気量」を供給できること
加工中は、切削粉を除去するためにエアーを連続して消費します。
空気量に余裕がない場合、エアーガン・ノズルを使用時に圧力が低下し、加工停止やシステムダウンを招く恐れがあります。
カタログに記載されている空気量は、あくまで最低条件であることが多いため、実際の運用では余裕を持った吐出量のコンプレッサー選定が重要です。
3. 「オイルフリー」と「クリーン度」を確保できること
ミリングマシンのスピンドルは、水分や油分に非常に敏感です。エアーに水分やオイルが混入すると、内部の錆やダストの付着を招き、トラブル・故障につながる恐れがあります。
そのため、「オイルフリーコンプレッサー」+「冷凍式エアドライヤー等」+「高性能フィルター」によるクリーンエアーシステムの構築が不可欠です。
※ISO8573-1やClass1.4.2 などのクリーン度が指定されている場合もあります。
静音性・耐久性も重視したコンプレッサー選定
コンプレッサーは、エアーのスペックだけでなく、日々の作業環境にも影響する機器です。特に技工室や院内に設置する場合、騒音や振動は作業の集中力や快適さを大きく左右します。
また、歯科用CAD/CAM機は日中、夜間の連続稼働により、自動加工を行うケースも少なくありません。そのため、
- 会話や作業を妨げない静音性
- 長時間連続運転に耐える業務用レベルの耐久性
を兼ね備えたコンプレッサー選定が重要です。
複数台運用・将来拡張を見据えた考え方
複数台のCAD/CAM機を同時に運用する場合は、以下をすべて合算して検討する必要があります。
- 各CAM機の必要空気量
- クリーン度要求
- 将来の増設計画
1台にまとめる「集中管理型」か、CAMごとに設置する「リスク分散型」か。
万が一の停止リスクも想定し、構成や運用面での工夫が重要です。
よくあるご質問
100Vの電源しか取れないのですが、対応できますか?
コンプレッサー選定の「3大条件」を満たせるかどうかが重要です。
歯科用CAD/CAM機の安定稼働には「圧力」「空気量」「クリーン度」のすべてが揃っていることが不可欠です。100V仕様のコンプレッサーでは、機種によって必要圧力や空気量が不足し、加工エラー(緊急停止)を招く恐れがあります。
ご使用予定のマシンの要求スペックを確認し、100Vではスペックが足りない場合は、三相200V(動力電源)の導入・切り替えをご検討ください。
カタログに「エアー圧力」しか記載されていません。どう選べばいいですか?
必ず事前にCAM機メーカー様へ「必要エアー量(L/min)」を問い合わせてください。
コンプレッサー選定には、圧力だけでなく「どれだけの空気の量(流量)」を消費するかというデータが必須です。
空気量が不足すると、加工中に圧力が急激に低下し、材料(ブロックやディスク)を無駄にしてしまうトラブルが発生します。
メーカーへの確認が難しい場合は、一度当店にご相談下さいませ。
コンプレッサーの設置についての注意点はありますか?
圧力低下を防ぐため、CAM機の近くへの設置をおすすめしています。
配管やエアチューブが長くなると、使用時に圧力低下が起こる可能性があります。
安定した加工を維持するためにも、できるだけCAM機の近くに設置してください。
ただし、歯科技工所内は粉じんが多い環境のため、コンプレッサ吸気口から粉じんを吸い込みやすい為、
比較的粉じんの少ない場所をお選びください。
あわせて、日常点検としてダストフィルターの清掃もお願いいたします。
圧力の表記が「bar」や「psi」となっています。MPaとは違うのですか?
はい、単位の換算が必要です。メーカーによって表記が異なるため注意してください。
CAD/CAM業界では、MPa(メガパスカル)のほかに、bar(バール)やpsi(ピーエスアイ)といった単位が使われます。
1 bar ≒ 0.1 MPa
100 psi ≒ 0.7 MPa
たとえば、シロナ inLab MC X5の要求値「7 bar」は、国内のコンプレッサーで一般的な単位に直すと「0.7 MPa」に相当します。
選定ミスを防ぐため、異なる単位が記載されている場合は、必ずMPaに換算して比較してください。
エアーの品質・ISO8573-1:2010,Class1.4.2とは何ですか?
ISO8573-1は、圧縮空気の清浄度を定めた国際規格です。Class1.4.2という表記は、「固形粒子」「水分」「油分」の3項目それぞれの管理レベルを示しています。
CAD/CAM機では、このエアー品質が安定稼働や機械保護に大きく影響します。
詳細はこちらのページでご確認ください。
サンエイエアーの考えるCAD/CAM用コンプレッサー提案
サンエイエアーでは、単なるスペック比較ではなく、CAD/CAM機の特性や設置環境を踏まえた静音性・耐久性・クリーン度を考慮した構成提案を行っています。
メーカー・型番をもとに、ご要望に応じたコンプレッサー構成をご案内します。


























