よくあるご質問

色彩選別機用コンプレッサーはオイルインとオイルフリー、どちらが良いですか?

A. 基本的にはオイルフリーコンプレッサーをおすすめしています

基本的にはオイルフリーコンプレッサーをおすすめしていますが、メーカーの推奨に沿った選択も可能です。以下のポイントをご確認ください。

ポイント1:メーカー推奨と専門店としての見解

一部の色彩選別機メーカーでは、オイルイン(給油式)コンプレッサーを推奨している場合があります。 これは間違いではありませんが、コンプレッサー専門店としては、オイルフリー(無給油式)コンプレッサーを選ぶことをおすすめしています。

理由1:オイル混入のリスク

オイルイン(給油式)コンプレッサーは、微量ながらオイルがエアーに混ざる可能性があり、 色彩選別機を通過したお米に油が付着するリスクを完全に排除することはできません。 フィルターを設置することでオイル除去を試みますが、あくまで「オイルフリーエアーに近づける」対応に留まります。

理由2:ドレン(水分)の処理

オイルイン(給油式)では、オイル混じりのドレンが発生し、その処理が必要になります。 オイルフリー(無給油式)コンプレッサーであれば、これらのリスクを回避し、クリーンなエアーを安定的に供給できます。

ポイント2:耐久性と運用のポイント

理由1:耐久性の比較

オイルイン(給油式)は「耐久性が高い」とされますが、小型コンプレッサーではその差は縮まっています。 特に農業用途のように使用頻度が限られる場合でも、オイルフリー(無給油式)コンプレッサーは十分な耐久性を発揮します。

理由2:定期的な運用の重要性

オイルフリー(無給油式)コンプレッサーをお使いの場合、年間を通して「稲刈り時期だけしか使わない」方は、以下の点にご注意ください。

長期間使用しないことで部品のピストンリングが膨張し、トラブルが発生するリスクがあります。

予防方法

週に1回、または月に2回程度の空回し運転をおすすめします(30分程度)。
その際、エアーガンでの清掃作業や、以下の作業を組み合わせて行うのもよいと思います。
特に、稲刈り時期以外にも定期的に活用することで、トラブルの予防に役立ちます。

・農機具の清掃
・タイヤの空気圧調整
・作業場の掃除

これらを習慣化することで、快適にご利用いただけるかと思います。

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この記事の解説者
島田 修作
島田 修作 / 株式会社三栄商会 テクニカルサポートスペシャリスト
前職を定年退職後、長年の工場経験を活かし、技術アドバイザーとして活動しています。特に生産技術に関するお客様のお悩み解決や改善提案、機械設計が得意分野です。また、アルミニウム製エアー配管の新工法に関する施工アドバイスも提供しています。
主な資格:第一種電気工事士