給油式コンプレッサーを使うときは、オイルの種類や量に気をつけましょう。
オイルは、メーカーが推奨するものを使ってください。違うオイルを混ぜると、故障の原因になるかもしれません。
実際に、混油してしまい、トラブルが発生したお客様もいらっしゃいます。
混油した場合は、メーカー対応のクレーム処理ができませんし、
インターネットやホームセンター等が取り扱う安価な市販品と比較して、以下の特徴があります。
①温度により潤滑油の粘度が変化しにくい
②カーボン(潤滑油の炭化物)生成の抑制、防止効果に優れている。
→カーボンが堆積すると発火・爆発するリスクが高まる
。
③潤滑性に優れる。
→ピストンリングが磨耗しにくい。
オイルは、金属の摩擦や熱を防ぐ役割があります。(金属接触の防止)
コンプレッサーオイルによってできる潤滑油膜がピストンやシリンダーの摩擦を防ぎます。
また、金属接触を防止することによって、かじりつきやロックを防止します。
レシプロとスクリューではオイルの粘度が違います。
レシプロの方が粘度が高い為、ねばっこいです。
スクリューの方は合成油になり、粘度が低く、さらさらしています。
間違えないように注意してください。
オイルは、定期的に交換する必要があります。特に、暑い時期や風通しの悪い場所では、冷却が不十分となり、オイルが劣化しやすいです。継ぎ足しではなく、入替えましょう。
給油式エアーコンプレッサーにおいて、オイルの量は重要です。
例:レシプロコンプレッサーの場合
足りないとシリンダーとピストンが焼きつき、多すぎると、モーターに負荷がかかりすぎて、オーバーロードの原因になります。
オイルアラームが付いているかどうかも確認してください。
タンクマウントTLPタイプはオイルアラームがついていません。
パッケージタイプCLPタイプはオイルアラームがついています。
※オイル管理をしていただくことで、圧縮機本体の焼損を防ぐ事ができます。参考までに紹介します。
①サーマルリレー作動
②連接棒またはクランク軸の折損
③フライホイールプーリーの破損(飛散の危険性あり)
④シリンダの破損(飛散の危険性あり)など。