よくあるご質問

ドレンとオイル量、毎日の点検・チェックについて

コンプレッサーの点検・チェックは毎日されていますか?

「何を点検すればいいの?」と疑問を持った方、まずは、メーカーの取扱説明書を確認してください。

日常点検項目として、ドレンとオイル量の点検チェックは毎日お願いします。

社内で共有していただくとコンプレッサーは長持ちしますので、ぜひお願いします。

ドレンの点検

まずは「ドレンの点検」から。

コンプレッサーのドレンは空気タンクやドライヤ、エアー配管などいたるところから発生します。

ドレンの発生する場所や目的によってドレン処理を行わなければなりません。

ドレンをきちんと排出しないと、

・空気タンク内のサビ・腐食

・エアーにドレンが混ざる

など、コンプレッサーの故障の原因にも繋がります。

空気タンクのドレン

小さい空気タンクが付いているコンプレッサーの場合です。

大気から圧縮空気になる過程で、必ずタンクを通ります。その際ドレンが発生し、空気タンクに溜まっていきます。

コンプレッサーのタンクドレン

空気タンク部分は鉄で出来ていますので、サビや腐食の原因になります。

何年もドレンを排出しないと、空気タンクに穴が開いてしまった事例もございますので、毎日必ずドレンを排出してください。

毎日抜くには忘れてしまう方は、自動でタンク内ドレンを排出する「ドレントラップ」をご検討ください。

ドレントラップはこちら

エアードライヤのドレン

エアードライヤを通過して取り除かれたドレンは、付属のオートドレンバルブから、自動で排出されます。

パッケージコンプレッサーの場合

パッケージコンプレッサーのエアードライヤオートドレン

パッケージ式ドライヤ付コンプレッサーの場合、空気タンクとエアードライヤの2か所にドレンが溜まります。

エアードライヤは自動で排出されますが、空気タンクに溜まったドレンは手動で排出する必要があります。

毎日抜くには忘れてしまう方は、自動でタンク内ドレンを排出する「ドレントラップ」をご検討ください。

ドレントラップはこちら

給油式コンプレッサーのドレン処理

給油式コンプレッサーの場合は、油が含まれています。

油交じりのドレンが田んぼや川に流れると、環境や生物などに悪影響を及ぼします。

油膜というのはとても薄く広まるため、少量の油分でも影響が大きいです。

そのため、油が含まれている場合、そのままドレンを捨ててはいけません!!

弊社では、簡単にコンプレッサーのドレンを水分と油分に分離できます、ドレンデストロイヤーも取扱っています。

特殊なフィルターだけで国が定めた水質汚濁防止法の油分濃度以下の排水基準値を持続的にクリアします。

イニシャルコスト、ランニングコストともに安価で、操作・保守が容易です。

水質汚濁防止法の排水基準値:油分濃度(n-ヘキサン抽出物質含有量)を5ppm以下に処理。

そちらもご検討ください。

オイル量の点検

給油式コンプレッサーをお使いの方は、オイル量も毎日確認してください。

チェック項目は2つです。

1:オイル量の確認

オイル不足は一大事です!コンプレッサーが故障してしまいます。

絶対にオイルは切らさないようにしてください!

2:減り具合の確認

オイルの減りが早い場合は、部品が消耗している可能性があります。

トラブル回避のためにも必ず点検をお願いします!

レシプロコンプレッサー・パッケージ式コンプレッサー

レシプロコンプレッサー・パッケージ式コンプレッサーは油面計でオイル量を確認

※パッケージ式コンプレッサーはボックスの中の本体の油面計でオイル量を確認して下さい。

オイルが不足している場合は、オイルを補充してください。

スクリューコンプレッサー

SG4ADコンプレッサー・油面計・オイル量

SG4AD(3.7kw)コンプレッサーの場合

停止時は潤滑油の油面が油面計の朱線の上限より上にあることを確認して下さい。

不足している場合は補給してください。(運転すると油面は低下します)

補給の目安

2000~2500時間ごとに補給を行って下さい。

ただし、補給量は負荷状態により異なります。

潤滑油は、補給のみを続けても劣化状態は回復しません。

必ず、決められた間隔で全量交換してください。

この記事の解説者
石間 賢一
石間 賢一 / 株式会社三栄商会 代表取締役社長
業務用エアーコンプレッサーと関連商品・技術の分野で、60年以上にわたり豊富な実績を誇ります。 コベルコ・コンプレッサ㈱のサービス指定工場として、長年の経験と専門知識により、業界内で高い評価を得ています。
受賞歴:
■「コベルコ・コンプレッサ販売実績優秀賞」受賞
■Eストア主催「ネットショップ大賞2023」
 文具・ビジネス用品部門 第1位(3年連続受賞)