よくあるご質問

エアー漏れを簡単に調べる方法を教えて下さい

なぜエアー漏れ調査が大事なのか

コンプレッサにより圧縮された空気の10~20%はエア漏れが発生しているといわれています。ホースや配管、設備機器の繋ぎ部、ノズルなど、あらゆるところからエアー漏れは起こります。

エアー漏れ自体は害はないのですが、お金を捨てているようなもの。

そのため、エア漏れ対策は、コンプレッサーの省エネの基本と言えます。

エアー漏れによる弊害は・・・

1、圧縮空気の無駄使いになる

(エアーは生産設備の稼働・停止に限らず漏れ続けます)

2、ライン圧の低下を招きます

(圧縮機の設定圧を高くする必要があります)

⇒電気代など、コストが増大します。

コンプレッサーエアー漏れ

 

エアー漏れ確認方法

4つの方法をご紹介します。

1:人の五感による方法

もっとも代表的な簡単な確認方法です。

工場が休みで、機械が動いていない静かな時に、行うと良いでしょう。

コンプレッサーを動かしてエアーをためる

工場内を巡回

継手・ホースなどからエアー漏れの有無を確認

エアー漏れの箇所があれば直す

再度、エアーをためる。直した箇所のエア―漏れが止まっているか確認

確認方法

■耳で確認する

エアー漏れの音は、聴覚で確認できます。機械のエアーの吹き出し音を聴きながら、異音や漏れ音がないか確認してください。

■手をかざして圧力を感じる

手に感じる圧力でエア漏れを見つける方法です。ただ、微量なエアー漏れは気づきにくいです。

■石鹸水の泡で確認する

微量のエアー漏れかどうかを、疑われる個所に適しています。

泡立ち具合でエアー漏れの具合がわかります。

コンプレッサーエアー漏れイメージ

2:エアー消費時間測定方法

エアーをためた後、コンプレッサーを止める。何分で工場内のエアーがなくなるか計ります。

エアー漏れ確認後、再度エアーをためて停止後のエアーがなくなるまで時間が伸びていたら、改善されています。

3:ロードアンロードから漏れ量を推定

コンプレッサーだけを運転させて、必要な圧力に達した後、ロードとアンロード状態の時間をはかります。

ロードとアンロードの時間比率から、漏れ量を推定できます。

例えば、TLP75B-10(10馬力・風量855L/min)のコンプレッサーの場合、 必要圧力に達した後のロードとアンロードの1サイクルの時間が、 ロード50%、アンロード50%だった場合、約半分の430Lが1分間に漏れていることになります。

このように、ロードとアンロードの時間比率で、空気漏れの有無や程度を判断できます。

4:インバータの場合

工場が稼働していない日に、インバータコンプレッサーだけを回します。

その状態で負荷が何%になっているか、確認して下さい。

もし、20%となっていれば、コンプレッサーの作る量の20%が漏れていることになります。

他にも圧力計や空気漏れ検知器など、計器を利用して行う手法もあります。