露点とは

圧力による露点には、「圧力下露点」と「大気圧下露点」の2つがあります。

まず、露点とは「空気中の水蒸気が凝結して露になり始めるときの温度」です。

例えば、次のような状況が露点に関連します：

• 「メガネをかけた人が寒い部屋から暖かい部屋に入ったとき、メガネが曇る」
• 「冬に暖房をつけた部屋の窓に水滴が付いて濡れている」

これらの現象が起こる温度が露点です。

ある温度において空気が含むことができる水蒸気の限界を飽和水蒸気量といい、その限界（飽和状態）を超えた分の水蒸気が霧となって現れます。このときの温度が露点（露点温度）です。

圧力下露点と大気圧下露点の違い

大気圧下露点は、圧縮空気が大気に放出されたときに結露する温度を示します。一方、圧力下露点は、圧縮空気が配管内で結露する温度を示します。

圧力が高いほど、空気中に含むことができる水蒸気量が多くなるため、同じ水分量でも圧力が高い場合は露点温度が高くなります。

圧力下と大気圧下では空気の体積が大幅に異なるため、露点も異なります。したがって、圧力下露点を大気圧下露点に換算する必要があります。

*オリオン資料参照

この表は、縦軸に圧力下露点、横軸に各圧力下での大気圧下露点を示しています。

例1: 圧力下露点10℃、0.69MPa時の大気圧下露点は-17.3℃です。

例2: 圧力下露点-20℃、0.69MPa時の大気圧下露点は-41.5℃です。

【参考ページ】