よくあるご質問

エアードライヤーは必要ですか?

ジメジメした圧縮エアーはトラブルの原因に

初めてコンプレッサーを購入される方から、よくいただくご質問です。当店では、「あった方がいいです。あった方が間違いないです」とお答えしています。

特に、気温が高くなる6月から夏ごろにかけて、ドレンのトラブルが増えます。それは、空気の温度(気温)が高いほど飽和水蒸気量(飽和水蒸気圧)が大きくなるからです。

圧縮空気は0.69MPaの場合、大気をコンプレッサーで吸い込み、約1/8の体積に圧縮します。そのため、水分、ゴミ、ホコリ、油分などは大気の約8倍の濃度で含まれることになります。

コンプレッサーではなく、先の機械にトラブルを引き起こす

トラブルは、コンプレッサーではなく、圧縮エアーが通過する先のエアー機械で起こりやすくなります。これは、ドレン交じりのジメジメした圧縮エアーが機械内部を通過するためです。

自動機をお使いの方は、機械が故障したり、製品に水がかかり、不良品が発生することがあります。そのため、ドライヤが必要になります。

冷凍式エアードライヤーは、大気圧露点換算で露点が-17℃までの圧縮エアーを処理し、露を結ばせません(ドレンが出ません)。水蒸気中の水分も除去するため、温度・湿度に関係なく仕事に集中できます。

ただし、冬は露点が低いため、水のトラブルは少ないですが、場合によっては凍結の可能性もあります。

ドライヤの電源、単相100Vまたは単相200Vのどちらが良いか

単相200Vの方が安定しています

小型のエアードライヤーは、同じ能力のタイプで、単相100Vと単相200Vの電圧が選べます。エアードライヤーの消費電力はコンプレッサーに比べて小さいですが、単相100V仕様(A1)では不安定になることがあります。単相200V仕様(A2)は安定しています。

単相100V仕様(A1)は電源コード付き

単相100V仕様(A1)には1.8mの付属電源コードがついていますが、単相200V仕様(A2)の場合は、取扱説明書に従って電源コードを準備してください。また、単独での過負荷保護兼用形漏電しゃ断器を取り付けてください。

選定ページ・商品ページ

エアードライヤー

簡易的な対策・フィルターの紹介

冷凍式エアードライヤの予算が取れない方は、代替策として、

トランスフォーマドレンフィルターをご紹介します。

水蒸気に含まれた水分は取れない

エアードライヤとの違いは、水蒸気に含まれた水分を取り除けないことです。この点にご注意ください。ただし、水蒸気が冷えて水になったドレンは除去できるため、エアーホースを10m程度伸ばした先にフィルターを取り付けると、ドレン水を多く除去できます。

(例えば、仕事開始直後にエアーガンから水が出てくることはありませんか? それはホース内の圧縮エアーの水蒸気が冷えて水になり、エアーガンから出てきたためです。このドレンをフィルターで取り除くことができます。)

「フィルターを付けたのに、水が出る…」という場合は、フィルターの取付位置がコンプレッサーに近すぎる可能性があります。

トランスフォーマ

昔から塗装の分野で多く使用されています。出口が2口あるため、用途に合わせて選定するとよいでしょう。

元圧・調圧タイプのRR-A

1つは高い圧力で使う用途に、もう1つは塗装など減圧して使う用途に使用できます。

RR-A

2口とも調圧タイプのRR-AS

2人同時に同じ作業をする場合に適しています。

RR-AS

他にも種類がありますので、トランスフォーマ商品一覧から選んでください。

フィルター類

ドレンフィルター商品一覧から選んでください。

ドレンフィルター

この記事の解説者
石間 賢一
石間 賢一 / 株式会社三栄商会 代表取締役社長
業務用エアーコンプレッサーと関連商品・技術の分野で、60年以上にわたり豊富な実績を誇ります。 コベルコ・コンプレッサ㈱のサービス指定工場として、長年の経験と専門知識により、業界内で高い評価を得ています。
受賞歴:
■「コベルコ・コンプレッサ販売実績優秀賞」受賞
■Eストア主催「ネットショップ大賞2023」
 文具・ビジネス用品部門 第1位(3年連続受賞)