2023/05/29
発電機にエアーコンプレッサーをつないで使用する場合、発電機の電源容量とコンプレッサーの容量が適応しているか必ず確認しましょう。
そうしないと、発電機やコンプレッサーにトラブルが起こる可能性があります。
発電機とコンプレッサーの適合性を確認するには、以下の3つのポイントをチェックします。
1)発電機の定格出力
2)コンプレッサーの消費電力
3)コンプレッサーの起動電力
発電機の定格出力は、発電機が安定して供給できる最大の電力です。
コンプレッサーの消費電力は、コンプレッサーが動作するために必要な電力です。
これらは、発電機やコンプレッサーの仕様表に記載されています。
ただし、消費電力だけで発電機を選ぶと、トラブルになることがあります。
なぜなら、コンプレッサーは始動時に、消費電力より3~5倍ほど大きな起動電力を必要とするからです。
起動電力は、コンプレッサーが圧縮空気を作り始める時に必要な一時的な電力です。
この時、発電機の容量が足りないと、発電機がオーバーロードして停止したり、コンプレッサーが正常に動作しなかったりします。
そのため、起動電力を目安に発電機を選ぶことがおすすめです。起動電力は、消費電力に3~5倍の係数をかけて求めることができます。
例えば、2.2kwのコンプレッサーの場合、起動電力は6.6~11kwになります。
この場合、7kVAの発電機では容量が足りません。ゆとりをもって定格出力12kVA、15kVAの発電機をお使いください。
また、コンプレッサーに対して、発電機の容量があまりにも大きすぎる場合も注意が必要です。
発電機が不完全燃焼を起こし、発電機の出力が落ちてしまい、トラブルが起こりやすくなります。