2023/05/28
「稼働時間が短いので、冷凍式ドライヤではなく安価な膜式ドライヤで十分ですか?」
というお問い合わせをいただきました。
どちらも圧縮エアーの除湿を目的としたエアー機器ですが、仕組みと露点範囲が違います。
冷媒で圧縮空気を実際に15~10℃まで下げて除湿します。
圧力下露点は15~10℃以下になります。
水蒸気を取り除くために「酸素や窒素を非常に透過しにくく、水蒸気は透過しやすい」高分子材料を使用しています。この材料で作られた中空糸膜フィルターの内側に圧縮空気が通ると、水蒸気が膜の外に排出され、出口側には乾燥した空気が得られます。
圧縮空気を供給するだけで、露点温度-17~-65℃の超乾燥した圧縮空気が得られます。
冷凍式ドライヤ設置後に付けます。つまり、あらかじめ冷凍式ドライヤで除湿した圧縮エアーをさらに除湿する目的で使います。
・冷凍式ドライヤーをつけているが末端から水分などが出る場合
・ラインを分けていて、部分的に乾燥した圧縮空気にしたい場合
・冷凍式ドライヤよりもさらに低露点を必要としている場合
・電源不要
・ドレンの発生がない
・小型で軽量・省スペース
・膜式ドライヤは、圧縮エアーを捨てながら除湿水分を気化蒸発させている。そのため、元々のコンプレッサ能力・吐出空気量が減ってしまう。
(※最大20%放出されるので、例えば吐出空気量能力が75L/minでも実際は60L/minになってしまう。コンプレッサーの選定は、減ってしまうパージエアーも考慮しないといけません)