コンプレッサにより圧縮された空気の10~20%はエア漏れが発生しているといわれています。ホースや配管、設備機器の繋ぎ部、ノズルなど、あらゆるところからエアー漏れは起こります。
エアー漏れ自体は害はないのですが、お金を捨てているようなもの。
そのため、エア漏れ対策は、コンプレッサーの省エネの基本と言えます。
(エアーは生産設備の稼働・停止に限らず漏れ続けます)
(圧縮機の設定圧を高くする必要があります)
⇒電気代など、コストが増大します。
4つの方法をご紹介します。
もっとも代表的な簡単な確認方法です。
工場が休みで、機械が動いていない静かな時に、行うと良いでしょう。
コンプレッサーを動かしてエアーをためる
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工場内を巡回
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継手・ホースなどからエアー漏れの有無を確認
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エアー漏れの箇所があれば直す
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再度、エアーをためる。直した箇所のエア―漏れが止まっているか確認
エアー漏れの音は、聴覚で確認できます。機械のエアーの吹き出し音を聴きながら、異音や漏れ音がないか確認してください。
手に感じる圧力でエア漏れを見つける方法です。ただ、微量なエアー漏れは気づきにくいです。
微量のエアー漏れかどうかを、疑われる個所に適しています。
泡立ち具合でエアー漏れの具合がわかります。
エアーをためた後、コンプレッサーを止める。何分で工場内のエアーがなくなるか計ります。
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エアー漏れ確認後、再度エアーをためて停止後のエアーがなくなるまで時間が伸びていたら、改善されています。
コンプレッサーだけを運転させて、必要な圧力に達した後、ロードとアンロード状態の時間をはかります。
ロードとアンロードの時間比率から、漏れ量を推定できます。
例えば、TLP75B-10(10馬力・風量855L/min)のコンプレッサーの場合、 必要圧力に達した後のロードとアンロードの1サイクルの時間が、 ロード50%、アンロード50%だった場合、約半分の430Lが1分間に漏れていることになります。
このように、ロードとアンロードの時間比率で、空気漏れの有無や程度を判断できます。
工場が稼働していない日に、インバータコンプレッサーだけを回します。
その状態で負荷が何%になっているか、確認して下さい。
もし、20%となっていれば、コンプレッサーの作る量の20%が漏れていることになります。
他にも圧力計や空気漏れ検知器など、計器を利用して行う手法もあります。