エアードライヤーは必要ですか?

ジメジメした圧縮エアーはトラブルの原因に

初めてコンプレッサーを購入される方から、よくいただくご質問です。

当店では、「あった方がいいです。あった方が間違いないです」とお答えしています。

特に、気温が高くなる6月・夏ごろになると、ドレンのトラブルが増えます。

それは、空気の温度(気温)が高いほど飽和水蒸気量(飽和水蒸気圧)が大きくなるからです。

圧縮空気は0.69MPaの場合、大気をコンプレッサで吸い込んで約1/8の体積に圧縮したものになりますので、水分、ゴミ、ホコリ、油分などは大気の約8倍の濃度で保有することになります。

コンプレッサーではなく、先の機械にトラブルを引き起こす

トラブルは、コンプレッサーではなく、圧縮エアーが通過する先のエアー機械で起こりやすくなります。

上記のように、ドレン交じりのジメジメした圧縮エアーが機械内部を通過するためです。

自動機をお使いの方は、機械が故障したり、製品に水がかかり、不良品の発生につながります。そのため、ドライヤが必要になってきます。

エアードライヤーは、大気圧露点換算・露点-17℃まで露を結びません(ドレンが出ません)。 水蒸気中の水分までも除去するため、温度・湿度に関係なく仕事に集中できます。

ただ、冬は、露点が低いので、水のトラブルは少ないですが、凍る場合もあります。

簡易的な対策・フィルターの紹介

エアードライヤの予算が取れない方は、慈善の策として、 トランスフォーマドレンフィルターをご紹介します。

水蒸気に含まれた水分は取れない

エアードライヤとの違いは、水蒸気に含まれた水分は取れないことです。

この点をご注意下さい。

ただ、水蒸気の温度が冷えて完全に水になったドレンは取り除くことはできますので、エアーホースを10m程度伸ばした先にフィルター類を取り付けると、ドレン水を多くとることができます。

(例えば仕事開始直後に、エアーガンから水が出てくることはありませんか?それは、ホース内の圧縮エアーの水蒸気の温度が冷えて水になり、エアーガンから出てきたのです。このドレンをフィルターで取り除くのです。)

「フィルターを付けたのに、水が出る・・・」という場合は、フィルターの取付位置がコンプレッサーに近いからです。

トランスフォーマ

昔から塗装の分野では使われることが多いです。出口も2口ありますので、用途に合わせて選定するとよいでしょう。

元圧・調圧タイプのRR-A

1つは高い圧力で使う用途に。もう一つは塗装など減圧して使う用途に。

RR-A

2口とも調圧タイプのRR-AS

2人同時に同じ作業をする場合に。

RR-AS

など、他にも種類がありますので、 トランスフォーマ商品一覧から選んでください。

フィルター類

ドレンフィルター商品一覧から選んでください。/p>