冷凍式ドライヤと膜式ドライヤの違いについて

冷凍式ドライヤと膜式ドライヤの違いについて

コンプレッサーを色彩選別機用に使いたいという方から
ドライヤについて、
稼働時間が短いので、冷凍式ドライヤではなく安価な膜式ドライヤで十分ですか?
と問い合わせがありました。
答えは、「不十分です
まず冷凍式ドライヤと膜式ドライヤでは用途も違っており、
まったくの別物と考えて頂いた方がよろしいと思います。
基本的に膜式ドライヤーは冷凍式ドライヤと併せて使うものです。
例えばどんな時か?というと・・・
・冷凍式ドライヤーをつけているが末端から水分などが出る場合
・ラインを分けていて、部分的に乾燥した圧縮空気にしたい場合
・冷凍式ドライヤよりもさらに低露点を必要としている場合
等です。
また膜式ドライヤの特長として、以下のような特長があります。
・低露点で超乾燥した空気を得られる
・電源不要
・ドレンの発生がない
・小型で軽量・省スペース
しかし膜式ドライヤの使用の際には、以下の三点に注意が必要です。
膜式ドライヤは、圧縮エアーを捨てながら除湿水分を気化蒸発させている。
そのため、元々のコンプレッサ能力の吐出空気量とは減ってしまう。
(※最大20%放出されるので、例えば吐出空気量能力が75L/minでも実際は60L/minになってしまう。)
空気消費量が使用可能な空気量を超える場合、
(例:使う機器の空気消費量が80L/min、実際の空気量は60L/minの場合)
空気圧が低下し、それによって機械の動作不良などが起こりうるので
空気タンクの取付をしたほうがいい
膜式ドライヤは水分のみしか取りきれないので、ゴミやオイルが混じる可能性があるので
必ず膜式ドライヤの前にラインフィルタとミストフィルタを取付ける必要がある。
(膜にゴミやオイルミストが付着すると除湿能力が低下する上に膜の破損につながる)
最初の質問に戻りますが、冷凍式ドライヤーよりも安価なものが欲しいということであれば
以前掲載した
エアードライヤーは必要ですか?
//sanei-air.jp/hpgen/HPB/entries/179.html
↑こちらの記事に詳しく記載しておりますので、こちらをご参考下さい。